a siesta

届けられた季節性インフルエンザワクチンの数が希望数の半分だったんですよね。
新型なんて、患者分なんていつ届くか分からない。医療従事者からなんて言われていますが、スタッフ数分だって届いていないんですから。

もう、ずっと患者さんから「ワクチンまだ？まだなの？」と言われ続けていました。なのに、届いたのは半分。これは喧嘩になるじゃん。

でも、しばらく様子をみるか。もしくは片っ方の曜日に打ち、もう片方の曜日は後で入荷分（季節性の方）をと考えていました。それが結局は希望者によるくじ引きで当たった人からやる方式に…そんなの今まであり得ない。

患者さんの1人がうちのクリニックにワクチンを届けに来た宅配便業者と知り合いで、どうやらその業者の人がワクチンを届けた事をその患者さんに喋ってしまい、その患者さんから瞬く間に他の患者さんの知る事になり…ワクチンはいつ打つの？もうあるんでしょと。
ちょっと、宅配便業者には守秘義務っていうのは無いの？

そのおかげでくじ引きなんて前代未聞の接種患者の選定となっています。優先順位なんて皆一緒だから。スタッフは後回しだけど。

ちなみに本来、季節性ワクチン1バイアルには2人分入っています。
例年1バイアルからは2人分で躊躇しなかったのですが、実は1バイアルからは2.5人分取れる。ちょっと多めに入っています。
このワクチンが手に入らないご時世0.5人分でも捨てるのは勿体ない。2バイアル開ければ余裕で5人分のワクチンになる。

40人分、20バイアル。そしてなんちゃってのかき集めの10人分。
今年はそれもあり。娘に打ったのはそのなんちゃっての1本が余ったから。

ちなみに新型ワクチンの場合は2バイアルで5人分は取れません。
ちょっとキャップの形状が違うせいかどうかキッチリ吸えないんだ、それに1mlといったら本当にギリギリしか入っていない。必死に注射器に吸って、4.9人分。0.05ml足りないんだ。まあ、勿体ないからスタッフに使ってしまいましたけどね。

くじ引き方式を決定したうちの院長。
「新型が入荷したら、今度はビンゴにしようかな」
「ちゃんと『リーチ！』『ビンゴ！』のコールはさせて下さいね」
「血圧が下がる時間帯がいいかも。興奮状態で血圧が上がって」
「ビンゴっていったらカラカラ回す人はバニーガールの格好しないといけないんだ」
「それは例年忘年会でCEのNちゃんの担当になっていますから大丈夫です」
「じゃあ、その方向で」

先生、今日の患者さんのワクチン接種くじ、本当に楽しそうに患者さんに引かせていましたものね。まあ、ビンゴは手間かかるんでもちろん駄目ですが。（今年度インフルエンザ感染対策委員より、毎週報告書書きはもう嫌。書式が面倒すぎる）

ふざけるな！って怒っちゃ嫌ですよ。
同条件な複数の患者さんに納得いく方法をとなった場合なんで。年齢順や循環器呼吸器内分泌系などなど考慮した結果ですから。そんなもの皆どれか一つや二つ持っているんだから。